そういえばドローンは今話題だけど、ラジコンと何が違うんだろう…?
ユイちゃん、いい質問ね。
この疑問を持っている人は多いんはずよ。
でも決定的に違うところがあるの!
これからドローンを購入しようとしている人も、すでに持っている人も一緒に疑問を解決していきましょう。
プライベートだけでなく産業用としても活用される機会の多いドローンですが、ラジコンとの違いについて、はっきりと理解していない方も多いのではないでしょうか。
ドローンもラジコンも「プロポ」と呼ばれるコントローラーで操縦するので、どちらも似ているように映ります。
という事で今回は
- ドローンの定義
- 注意すべき共通ルール
- ドローンの種類
この3点を中心に解説していきます。
早速以下を確認していきましょう。
ドローンとラジコン、言葉の定義から見た違いとは?
通常の会話で、「ラジコンヘリ」や「ラジコンカー」という用語が飛び出します。
ところが、「ラジコン」という用語は実は登録商標です。
玩具メーカーの増田屋コーポレーションが、1955年に無線操縦可能なおもちゃに対して「ラジコン」と命名し、販売を開始しました。
ラジコンは増田屋コーポレーションの商標ですので、本来はラジコンに似た玩具を、増田屋の許可なく「ラジコン」として販売できません。
ラジコンに似た玩具を販売するメーカーとして、タミヤがあります。
無線操縦できるミニカーを、タミヤでは「Radio Control」の頭文字をとって、RCと命名しています。
一方、ドローンは商標ではなく、無人航空機を指します。
広い意味で言えば、ラジコンヘリもまたドローンだとも考えられます。
ラジコンと違い、ドローンかドローンでないかを明確に区別する基準は存在しません。
さらに、ドローンと呼ばれる機体は、さまざまな種類があります。
- ホビー用ドローン
- トイドローン
- 産業用ドローン
- レーシングドローン
- 軍事目的で使われるドローン
まで、多種多様です。
様々なドローンを詳しく知りたい方は以下の記事を参照下さい。

ドローンの強みは「自律性」
では、ドローンとラジコンヘリの性能面での違いはあるのでしょうか。
ドローンの強みを一言でいうと「自律性」です。
ラジコンヘリもドローンもプロポを使って操縦します。
ラジコンヘリの場合、プロポを使ってすべて手動で操縦する必要があります。
それに対し、最新鋭のドローンにはGPSや電子コンパス、加速度センサー等が搭載されています。
これらの装置により、ドローン自らが飛行をコントロールできます。
プロポに関して詳しく入りたい方はこちらの記事を参照下さい。

ドローンとラジコンで共通の飛行ルールとは
国土交通省によりますと、無人航空機とは
「人が乗ることができない飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるもの」 |
と定義されています。
この基準からすると、ラジコンヘリも無人航空機に該当するように思えますが、そうとは限りません。
重量が200g未満のものにたいしては、無人航空機ではなく「模型飛行機」として扱われます。
そのため、航空法の規制の対象からは外れます。(※ただし、200g未満の機体であっても、地方自治体の条例などの規制を受ける場合があります)
ラジコンヘリでも重量が200g以上のものは無人航空機として扱われるので、航空法の規制対象です。
また、飛行区域も制限されるだけでなく、飛行のためのルールが設けられています。
具体的には以下です。
- 日中に飛行させる
- 直接肉眼で確認できる範囲内で飛行させる
- 人や物とのあいだに30m以上の間隔を作る
- 祭礼など多くの人が集まる上空では飛行させない
- 爆発物などの危険物を輸送しない
- 無人航空機から物を落下させない
航空法に関して詳しく知りたい方は以下を参照下さい。

無人航空機に該当するラジコンヘリに関しても、人口集中地区や空港周辺などでは厳しく飛行が制限されます。
重量200g以上のラジコンヘリを含めた無人航空機を規制区域で飛行させるには、国土交通省に認可が必要です。
紙ベースだけでなくオンラインの申請許可も行えますが、提出する必要書類も多いので注意しましょう。
オンライン申請に関して詳しく知りたい方はこちらを参照下さい。

ドローンには種類が多い
ドローンとラジコンヘリの違いをお伝えしました。
「よし!ドローンを買ってみようかな」
と思っている人もいるのではないでしょうか。
ここで気をつけなければならないのは、ドローンにもいくつか種類が存在することです。
ドローンはなにを目的にするかによって、購入すべき製品が変わってきます。
もし、ドローンを購入したくなった場合、どういった使い方をしたいかで購入するドローンを選ぶようにしましょう。
①ホビードローン
200g以上のドローンは航空法によって飛行にさまざまな制限がありますが、200g未満のドローンは制限が少ないので、比較的自由に空に飛ばすことができます。
このような200g未満のドローンは、「ホビードローン」と呼ばれています。
価格も約1~2万円と安価なものが多いので、気軽に購入することができます。
ホビードローンに関して詳しく知りたい方は以下の記事を参照下さい。

②空撮用ドローン
ドローンのおもな活用手段に「空撮」がありますが、この空撮を本格的に楽しむ場合は、「空撮用ドローン」を購入する必要があります。
ホビードローンにもカメラはついていますが、テレビでよく見るような滑らかな空撮は、空撮用ドローンでなければ撮ることができないのです。
また、空撮用ドローンのなかには高性能なカメラや「ジンバル」と呼ばれるブレ防止の装置が搭載されているものがあります。
このような機体は非常に滑らかで、美しい映像を撮ることが可能です。
値段の幅は非常に広く、高スペックの機体は約20万円の高額になる場合もあります。
③レース用ドローン
ドローンの速度を競い合う「ドローンレース」という競技が世界各地で人気を集めています。
このドローンレースに使われるドローンは、スピードを出すために強力なモーターを搭載したり、余計な部品を取り除いたりしています。
また、レース用ドローンのなかにはドローンのカメラが撮影した映像を観ながら操縦する「FPVドローンレース」というものもあります。
ドローンレースに関して詳しく知りたい方は以下の記事を参照下さい。

臨場感のあるレースを楽しめますが、こちらは使用する電波の関係上、日本では「アマチュア無線4級」などの資格や総務省への事前の申請が必要となります。
ドローンの資格に関して詳しく知りたい方は以下の記事を参照下さい。

まとめ
ドローンとラジコンヘリは非常によく似ていますが、これら2つには自律性の有無という違いがあります。
自律性がない場合は、どんな形をしていてもドローンとは呼べないので注意しましょう。
ドローンはさまざまな機能がついており、一見すると操縦もラジコンヘリより簡単です。
しかし、訓練を積まないと自分の思い通りに動かすことはできない点はラジコンヘリと一緒ね。
ドローンスクールに通ったり自室で練習したりするなどして、ドローンの操縦技術を磨くようにしましょう。
ドローンスクールであれば、ドローンの法規制に関しても学べるので、一石二鳥よ。