規制

【2020最新版】ドローンの夜間飛行は簡単に申請できる?おすすめの夜間飛行訓練場とは?

タクミ
タクミ

夜の景色をドローンで撮影してーなぁ!

エリカ
エリカ

タクミくん!
勝手にドローンを夜間飛行させるのは禁止されているのよ!

ドローンの夜間飛行には許可申請が必要になるの
また、夜のドローン操縦には高い飛行技術と経験が必要とされているわ!

という事で今回は

  • ドローンの夜間飛行に必要な飛行技術
  • ドローンの夜間飛行に必要な許可申請
  • ドローンの夜間飛行訓練におすすめの場所

この3点を中心に解説していきます。

では早速以下を確認していきましょう!

ドローンは夜間飛行で大活躍!

ドローンで空撮していると、花火や夜景などさまざまなシーンを撮影したくなることがあるのではないでしょうか。

しかしこういった夜間飛行をする場合は注意が必要です。

ドローンの夜間飛行は、法律で規制されています。

国土交通省に飛行申請をして許可を得なければいけません。

また、ルールを守り飛ばすことが必要となります。

まずは、ドローンは、どんな夜間撮影が適しているのか紹介していきます。

夜景

夜間の撮影といえば、やはり「夜景」が挙げられますね。

東京のスカイツリーや神戸の摩耶山など、全国には美しい夜景スポットがたくさんあります。

スマホで撮っても、目で見るような美しさを写真におさめるのは、なかなか難しいところ。

一眼レフカメラなども綺麗ではあるけど、暗闇に光が点在する代わり映えのない写真になりがちですね。

その点ドローンは、夜間飛行でさまざまなアングル、距離感で撮影できるのでダイナミックな映像を撮影することができます。

静止画はもちろん、動画撮影も可能です。

花火

ドローンが活躍する夜間飛行として、忘れてはいけないのが花火ですね。

夏の風物詩といえば、やはり花火大会。

毎年、全国各地で大規模の花火大会が開催されています。

カメラが趣味の人にとっては、花火を撮ることが一つのステータスみたいなところがありますよね。

花火は、一瞬で消えますから撮影が難しいところ。

遠すぎると花火の迫力が伝わりませんし、近すぎると見上げるアングルになって背景などを入れるのが難しいです。

ドローンなら、夜間飛行することで上空から撮影することができます。

撮影場所に頭を悩ますこともありませんし、打ちあがった花火に近い目線で撮影できるので、地上の撮影とはまったく違った写真や映像をおさめることができます。

イベント

夜景や花火の他にも、ドローンの夜間飛行が活躍するイベントがあります。

例えば、イルミネーションや夜桜などがありますね。

普段は歩きながら、たくさんの電飾で彩られたイルミネーションやライトに照らされた桜を眺めて、下から写真を撮るのが一般的だと思います。

しかし夜間飛行で上空から撮影するイルミネーションや夜桜というのも、見ることができない景色でとても綺麗です。

ドローンで夜間飛行をすれば、このように夜間のさまざまなイベントを撮影し、作品や記録、思い出として残すことができます。

ドローン夜間飛行には高い技術が必要

ドローンの夜間飛行には高い技術が必要になってきます。

夜は基本的に視界も悪く、障害物の認知も遅れてしまいます。

ここでは夜間飛行での難しさを徹底解説していきます。

ドローンの夜間飛行は難しい

ドローンの夜間飛行は、航空法により規制されています。

なぜ規制されているのかというと、ドローンの夜間飛行は、機体のロストや墜落といったリスクが高いからです。

操作にじゅうぶん慣れたプロでも、夜間飛行を行う際は細心の注意を払わなければなりません。

それほどドローンの夜間飛行には高い技術が必要なのです。

ドローンの夜間飛行を行う際は、以下のポイントを把握し、準備をしっかりとしてから行うようにしましょう。

機体が見えにくい

まず、ドローンの夜間飛行は、機体が見えにくくなります。

日中は視認できても、夜間になると機体を見失ってしまう可能性があります。

ドローンは、視認できる距離で飛行させなければなりません。

見失わないためにも、慎重に夜間飛行を行う必要があります。

暗闇の距離感は日中の感覚と違う

暗闇は距離感、方向感覚を狂わせます。

普段、日中のドローン操縦に慣れている人も夜間飛行では気を付けなければなりません。

日中と同じ感覚で操縦してしまうと、ドローンのロスト、墜落、衝突に繋がることがあります。

暗闇の中と日中では、距離感の感覚が異なります。

まだ遠くにあると思っていたものが至近距離に近づいているなんてこともあるので、距離感の把握が大切です。

慣れないうちは、できるだけ周囲にモノがない場所で空撮することをおすすめします。

飛行空間の障害物の把握

ドローンの夜間飛行は、機体が見えにくいことに加え、暗闇の距離感が日中の感覚と異なります。

周囲にある木々や電柱、その他さまざまな建造物に衝突する危険性が高くなります。

そのため、夜間飛行をする場合は、同じ場所で日中でも練習して空間把握をする必要があります。

どこに障害物があるのか、どれくらいの距離感かなどきちんと把握した上で夜間飛行を行いましょう。

練習する場所と介助人が必要

ドローンの夜間飛行においては、1人で行うことができません。

必ず介助人が必要となっています。

介助人も、夜間飛行させるドローンの特性を十分に理解している必要があります。

また飛行高度と同じ距離の半径範囲内は第三者がいない状態にしなくてはいけないので気を付けましょう。

ドローン夜間飛行の規制とガイドライン

ドローンの夜間飛行は、航空法によって禁止されていますが、ガイドラインに従い、規制をしっかりと守った上で許可申請を取れば可能です。

また日没後、ドローンを使って夜景や花火といった動画や画像を撮影するためには、航空法に則った方法で訓練を行う必要があります。

「夜間飛行」は基本的にNG

ドローンの夜間飛行は、基本的に航空法によって禁止されています。

なぜ航空法によって夜間飛行が規制されているのかというと、先述した機体のロストや墜落といった危険性があるからです。

航空法に則った方法でドローンの夜間飛行の訓練を行えば、万全な準備を経てドローンの夜間飛行を行うことができます。

夜間飛行時のガイドライン

国土交通省が定めているドローンの夜間飛行のガイドラインについてまとめてみました。

  • 夜間飛行においては、目視外実施せず機体の向きを視認できる灯火が装備された機体を使用し、灯火が容易に認識できる範囲内の飛行に限定する。
  • 飛行高度と同じ距離の半径範囲内に第三者が存在しない状況でのみ飛行を実施する。
  • 操縦者は、夜間飛行の訓練を修了した者に限る。
  • 補助者についても、飛行させている無人航空機の特性を十分理解させておくこと。
  • 夜間の離発着場所において車ヘッドライトや撮影用照明機材等で離発着場所に十分な照明を確保する。

これらガイドラインについて、もう少し詳しく解説していきます。

機体の向きを視認できる灯火を装備

ドローンには、ランプが装備されています。

このランプによって、機体の向きを視認できなければなりません。

前後でランプが色分けされた機種などを選ぶなどして機体の向きを把握できる必要があります。

この灯火を容易に確認できる範囲内で飛ばす必要があります。

飛行高度と同じ距離の半径範囲内に第三者を入れない

例えば、ドローンが高度50m上空まで上がっているとします。

この場合、半径50m内に第三者を入れてはいけないということになります。

半径の範囲内は、高度に応じて異なってきます。

高度が上がるほど半径の範囲も広がっていくということです。

安全を確認した上で夜間飛行を行うようにしましょう。

夜間飛行の訓練を修了していること

ドローンを夜間飛行させる操縦者は、夜間におけるドローンの飛行訓練を修了している必要があります。

夜間でも安全に飛ばせるように、どんな時でも冷静かつ適切な対処ができる飛行技術を習得した操縦者である必要があります。

補助者もドローンの特性を理解していること

ドローンの夜間飛行は、一人では行えません。

何人かの補助者を配置する必要があります。

例えば、第三者が範囲内に入らないように監視してもらう役割も必要ですね。

そして補助者は、ドローンの飛行能力や特性についてしっかりと把握しており、実際の操縦経験者であることが望ましいです。

離発着場所に照明を確保

夜間飛行では、暗闇での離発着に危険が伴います。

そのため、離発着場所には、照明でじゅうぶんな明かりを確保した上で離発着を行うようにしましょう。

街頭の下や車のヘッドライトなどでも問題ありません。

周囲の状況がわかる程度の照明を確保してください。

国土交通省のガイドラインでは、撮影用照明機材と記載されています。

その他の航空法に関して詳しく知りたい方は以下の記事を参照下さい。

【2020最新版】ドローンの法律・ルールを簡単に解説!新たな規制や航空法とは? 「ドローンに関わる法律は何? どれだけあるの?」 という素朴なギモンを解消するべく、ドローンに関連する情報をまとめ...

ドローン夜間飛行の許可申請

基本的にドローンは、航空法によって夜間飛行できません。

夜間飛行を行うためには、必ずドローンの飛行に関する承認を得る必要があります。

申請先は、飛行エリアによって異なりますが、大きく分けて以下になります。

  • 空港等周辺、150m以上の高さの空域→空港事務所長
  • それ以外の空域→地方航空局長

ドローンの夜間飛行の許可申請に関する条件をいくつか挙げて解説していきたいと思います。

基準を満たした機体を使用すること

自動操縦システムを装備している機体である必要があります。

また機体には、外の様子を監視できるカメラ等が設置してあることが条件となります。

そして地上からドローンの位置や異常の有無を把握できなくてはなりません。

不具合発生時や不時着した場合にすぐ見つけられる機体でなければいけません。

また、電波断絶等の不具合発生時に危機回避機能が正常に作動することが条件としてあります。

例えば、自動帰還機能、電波が復帰するまで空中で位置を維持する機能等のフェールセーフ機能などが挙げられます。

基準を満たした人が操縦すること

モニターを見ながら遠隔操作で意図した飛行経路を維持しつつ、ドローンを飛行させることのできる技術を有した人である必要があります。

さらに、飛行経路周辺でドローンを安全に着陸させることができなければなりません。

必要な技術を有していない場合は、ドローンの操縦者または関係者の管理下にあって第三者が立ち入らないように措置された場所で目視外飛行の訓練を実施しなければなりません。

安全が確保された体制を確保すること

飛行予定の経路やその周辺を事前に確認し、適切な飛行経路を特定させなければなりません。

そして飛行経路全体を見渡せる位置に補助者を配置する必要もあります。

これは、ドローンの飛行状況や周囲の気象状況の変化等を常に監視できるようにするためです。

補助者は、ドローンの操縦者が安全に夜間飛行できるように必要なアドバイスを行う必要があります。

ただ飛行経路直下とその周辺に第三者がいないことが確認できていれば、補助者のアドバイスがなくても大丈夫だそうです。

飛行ルールに関して詳しく知りたい方は以下の記事を参照下さい。

【2020最新版】ドローンを飛ばすには許可が必要なの??様々なケースを徹底解説! ドローン規制とは ドローンが出現した当初は、個人で簡単に空撮ができることから、ニュースや雑誌でも取り上げられ大変話題となり...

ドローンの夜間飛行訓練の練習場所とアイデア

ドローンの夜間飛行の許可申請には夜間飛行の練習と経験が必須ということがお分かりいただけたかと思います。

さて、その場所はどのように確保しすればいいのか、頭を悩ますところです。

いくつか、夜間飛行の練習をする場所やアイデアがありますのでご紹介しましょう。

DJI ARENAのナイトフライトデーを活用する

東京近郊にお住いの方には利用がしやすいDJI ARENAという施設があります。

この施設はドローンメーカー大手のDJIが運営するドローン練習施設です。

ここでは、毎週月曜日、夜17時~19時まで、全エリアの照明を落とし、暗闇を想定した室内練習を行うことができます。

操縦技術にある一定のレベルが必要となりますので、中級以上の方のご利用が推奨されています。

体育館やゴルフ場

一番おすすめなのが、地域の体育館です。

公共施設の体育館は申請等すれば誰でも利用することが可能です。

天井が十分高い体育館がお近くにありましたら、利用申し込みをして屋内練習をしてみましょう。

200g以下のトイドローンで練習する

なかなか、施設がないという方は、夜間飛行の練習は200g以下のトイドローンで初めて見るのもおすすめです。

暗闇になれ、ある程度の操作感がつかめるまでは、トイドローンで練習を重ねてみることもいいでしょう。

夜間飛行に特化した練習のポイント

ドローンの夜間飛行を想定した練習方法としていくつかポイントをご紹介しましょう。

  • 離着陸:暗闇の中で、同じ場所に戻ってくることは案外難しものです。
  • ホバリング:暗闇の中で一定時間一定の高さでホバリングができるか確認しましょう。
  • 左右方向の移動:一定の距離を移動する練習をしてみましょう。
  • 前後の移動:暗闇では距離間がつかみにくくなります。
  • 水平移動:一定の高さを維持しながら移動する練習をしてみましょう

練習すれば、必ず技術は身につきます。

1つ1つのポイントを抑えて地道に努力しましょう!

まとめ

エリカ
エリカ

夜間飛行に必要な技量自体は、昼間の飛行と変わるところはありません。
ただ、訓練を行える環境を個人で整えるのは至難の技ね。

設備や指導者の整ったドローンスクールを利用することが早道と言えそうよ。

タクミ
タクミ

確かに!
スクールに通う前に、地元の体育館で練習するか!

国交省のホームページに掲載されている無人航空機の講習団体及び管理団体が主催する講習会を受講すると、認可書類が一部簡略化でき、手続きがスムーズに進むというメリットもあります。

ドローンを導入しての空撮をお考えなら、撮影項目に夜景空撮を加えて、ビジネスの幅を広げてはいかがでしょうか。

国土交通省はこちら