ドローンを操縦するとき、ヘッドレスモードにすればとても操縦が楽になるのよ。
確かに、上空を飛ばしたらどこが頭かわからなくなるからな。
という事で今回は
- ヘッドレスモードとは
- ヘッドレスモードの使い道
- ヘッドレスモードにならない時の解決策
この3点を中心に解説していきます。
では以下を見ていきましょう。
目次
ヘッドレスモードとは
ヘッドレスモードとは、ドローンの前方(機首)がどの方向を向いていても、操縦者の自分から見て前後左右に直感的に操作できるようにする操作モードです。
トイドローンには基本的に備わっている機能のひとつです。
ヘッドレスモードの使い道
このヘッドレスモードというのは、本来のドローンの挙動に対し明らかに不自然な操作モードなのですが、これが必要とされるようになった理由は2点考えられます。
手軽なおもちゃとして遊ぶためのヘッドレスモード
ドローンには基本的に機首があるので、旋回動作を行うと機首の向きが変わります。
当然、その状態から前後左右に移動する訳なので、自分から見て前後・・ではなく、現在、機首が向いている方向への前後のため、はっきり言って初心者は混乱します。
旋回して180°向きが変わり、自分の方を向いた状態だと、今度は左右の操作が逆転するため実は慣れるまでとても苦痛に感じてしまいます。
加えて、おもちゃのドローンの飛行時間は3~5分、長くても8~10分のため、操作に手惑い、墜落を繰り返し、満足に飛ばせないままバッテリーだけ減って飛べなくなってしまうと・・おもちゃとして楽しめないという残念な事になってしまう訳です。
そこで、おもちゃのトイクワッドコプターに搭載されたのがヘッドレスモード。
操縦者はドローンが旋回して機首がどの方向に向いても、自分から見て、前後左右に飛行を楽しむ事ができるようになり、ゲームのコントローラーでキャラクターを動かしたい方向へ動かす感覚で操作できるようになりました。
そのため、ドローンを飛ばすのってこんなに簡単なの!?
という意識改革が起き、低年齢層からブームが付き始めたとも言えます。
また、ドローン初心者は最初はヘッドレスモードで練習する事をおすすめします。
というのも、まずは上昇下降の手動ホバリングの安定ができないと行けないのですが、この上昇下降の時に、前後左右に機体が流れる事があります。
それをコントロールする事に意識がいってしまうと、ホバリングがおざなりになってしまい結局はどっちつかずのまま最初のバッテリーを使い切ってしまうはめに・・。
ヘッドレスモードであれば、自分から見て前後左右のヨレを軽くいなす程度で済むため、ホバリングに集中できます。
緊急時の安全対策としてヘッドレスモード
通常、ドローン操縦に慣れた人というのは、ヘッドレスモードを使いません(本来の動きではないため)。
しかし、予期せぬトラブルが起きて、機種の向きがわからなくなった時にヘッドレスモードを使う事で一時的な安全策を取る事ができます。
例えば、目視飛行30mぎりぎりや、上空に上げた場合、クワッドコプターの形状状、×にしか見えなくなります。
ふとした事で機首を見失ってしまうと意図しない方向へと飛んで行ってしまうケースもあります。
そういった場合に、自分から見て前後左右という操作に切り替える事ができるヘッドレスモードにすると、自分の方向へレバーを戻すだけで機首の向きを無視して対処する事ができます。
または、一時的にヘッドレスモードにして、安全操作圏まで戻してから通常モードに切り替えるなどといっ使い方として覚えておくといいです。
実際に屋外飛行をしてみるとわかりますが、想像以上に風の影響(強さが急に変わる等)や立地による視野の確保が難しかったり、鳥によるバードストライクがあったりと・・緊急時にとるべき対策のひとつとしてヘッドレスモードは意外と大事です。
ヘッドレスにならない場合の解決策
解決のキモは、リモコンに対する本体の向き(角度)をどのように再検知させるかにあります。
一度着地する
一度着地し、再度離陸すると、あべこべが直ります。
どうやら離陸した時点で向きの再検知する仕組みになっているそうです。
一度「通常モード」に戻す
ドローンの向きを基準に前後左右を操縦する「通常モード」に戻してから、再度「ヘッドレスモード」にセットすると、あべこべが直る場合があります。
「場合があります」と言った意図は、効くときと効かないときがあるからです。
どのような場合に効くのかは、まだ解明できていません。
まとめ
ヘッドレスモードへのコマンドは覚えておきましょう。
初めてドローンを飛ばす時、ヘッドレスモードにしないで飛ばした人の8割は
「こんなもん!どこがおもしろいんだよ!」と辞めてしまうでしょう。
逆に入り口としてヘッドレスモードでドローンを操縦した人は、少し自分の思い通りに動くことに感動し、飛行時間の短さに物足りなさを感じながらもワクワクは維持されるはずよ。
ただ、あくまでも上達したければ、手動ホバリングに慣れてきた段階でヘッドレスモードは卒業しましょう。
また、中・上級者においても、様々なタイプのドローンを購入していくと思いますが、どの機種であっても、最低限、飛行中からヘッドレスモードへ移行する手順・操作・練習はしておいたほうが、緊急時の安全対策として役立つと思います。
使わなくてもいいから覚えておく!それがドローン操縦におけるヘッドレスモードの用途ですね。