定義

【2020最新版】ドローンのバッテリーの仕組みとは?リチウムポリマー電池について解説!

タクミ
タクミ

そういえばドローンのバッテリーってどんな仕組みなんだ?

エリカ
エリカ

タクミくん!いい質問ね。

ドローンのバッテリーは電池で動いているのよ。

最近ニュースでも話題のドローンは、人気も高まってきています。

趣味でドローン操縦を始めたい、またはもうはじめたという人もいるのではないでしょうか。

そんな方のために今回は

  • ドローンのバッテリーについて
  • リチウムポリマー電池の安全性について
  • バッテリーを長持ちさせる方法

この3点を中心に解説していきます。

では以下に参りましょう。

ドローンのバッテリーとは?危険性は?

ドローンは軽量の小型機種から本格的な空撮カメラなどを搭載した大型の機種までさまざまです。

ドローンはリチウムイオン電池が使われているケースがほとんどであり、リチウムイオン電池はドローンに最も適した電池だといわれています。

リチウムイオン電池とは

リチウムイオン電池とは有機物の電解液が使われており、揮発性が高く可燃性のために不安視される部分があります。

また、液漏れや制御回路不良などが原因の発火や爆発事故などがここ近年で大きな問題ともなっているのです。

しかし、このリチウムイオン電池も問題や心配ばかりではなく、高出力で安価というメリットもあります。

リチウムポリマー電池とは

一方、リチウムポリマー電池という電池もあり、リチウムイオン電池の一種とされています。

しかし、こちらは電解液ではなく、ゲル状化されているため、発火や爆発のリスクは減っています。

また、有害物質が少なく放電も早いというメリットがあり、現在のドローンに搭載されている電池はこのリチウムポリマー電池も多く見られます。

しかし、高価であることや、充電方法を間違えた場合、内部蓄積したガスによる爆発が起こる可能性があるなど、まだまだリスクはあるようですので、ドローンの電池としては十分に気を付けて扱う必要があります。

リチウムポリマー電池の安全性とは

ドローンに搭載されているリチウムポリマー電池ですが、単純にリチウムイオン電池と比べてみるとリチウムポリマー電池の安全性は高いと評価されています。

一方では爆発する場合もあるなどのリスクも目立つリチウムポリマー電池ですが、いったいどんな部分で安全性が高いと言われているのでしょうか。

リチウムポリマー電池の安全性

先ほどもお伝えしたとおり、リチウムイオン電池の電解質は液体ですが、リチウムポリマー電池の電解質はゲル状だという点が挙げられます。

ゲル状とは電解質にポリフッ化ビニリデンやポリエチレンオキシドなどのポリマーと電解液を合わせたもので、このゲル化によって液漏れがしにくいために発火や爆発頻度が低下しているということなのです。

またリチウムポリマー電池の容器はアルミラミネートを使用しているので、リチウムイオン電池の缶容器とは違って形状が合わせやすく、軽量化されています。

発火や爆発を防ぐためには

以下で、予防法を紹介します。

  • 電池(バッテリー)は必ず正規品を選び正しい充電方法で充電しましょう。
  • 過充電しないよう気をつけましょう。
  • 夏の車内などの高温な場所に長時間放置しないようにしましょう。
  • 電池(バッテリー)は劣化をすると膨らんでくることがありますので、膨らみに気がついたら絶対に使用しないようにしましょう。

以上を守って慎重に扱えばリチウムポリマー電池も活用することができますので、ぜひ使用してみてくださいね。

ドローンのバッテリーを長持ちさせるコツ

ドローンのバッテリーは、管理および使用方法によって寿命が異なってきます。

ここでは、バッテリーを長持ちさせるコツをまとめていきます。

ドローンのバッテリーは基本的に使用によって劣化していきますが、それ以外の要因でも消耗することがあります。

例えば、使う予定がないのに満充電にしていると、過充電によってバッテリーを痛めてしまうことがあります。

その他にも、温度管理や保管方法などでも長持ちさせることができます。

ドローンを使わないときには、バッテリー残量50%~60%を目安の状態にしておくことをおすすめします。

新しいドローン電池が開発?

NECの高出力リチウムイオン充電池は、ドローンの未来に多大な影響を与えるであろうと思われる製品です。

この電池は産業用(業務用)ドローンのための電池として開発され、高出力、安全性の高い電池であり、長寿命という利点が高く、飛行時間と飛行距離は約33%(高出力時の重量エネルギー密度)も向上され、出力密度も従来の電池より約40%も向上したそうです。

このおかげで、ドローン飛行時の急激な上昇下降時でもより良好なモーターの性能を引き上げることができ、ドローン飛行後の電池温度の上昇も低温で抑えられています。

さらに、高出力を維持できる性能なので、約-10℃という低温環境だとしても、ドローン充電池を加温せずに飛行ができるのです。

他にもメリットとして電池容量を大型化し、電池重量も今までよりも約25%の小型化、軽量化が見込めるとのことです。

そして、このリチウムイオン充電池は、ドローンはもちろんのこと、今後ロボットなどにも駆動用電源として提供する方向で進めていく予定となっています。

まとめ

エリカ
エリカ

「ドローンの電池は特殊で危険性が高そうだけど大丈夫かな」
と不安を感じていた方は、安心できたと思うわ。

ドローンだけでなく、ドローンの電池にも興味を持っていただければと思います。
もちろん、普通の電池とは全くと言っていいほど構造が異なり、危険性も多少ありますが、その分高性能なのがリチウムイオン電池やリチウムポリマー電池なのよ。

タクミ
タクミ

電池で空が飛べるなんてすげーよな!
これからもどんどん進化していくだろうな!

現在のドローン需要急増により、これらの電池も今まで以上の生産が求められていくことでしょう。

今後、これらのドローン用の電池の安全性と性能がさらに高まることを期待しましょう。