定義

【2020最新版】ドローン配達の現状と課題を徹底解説!どのように普及していくの?

エリカ
エリカ

ドローン配達は、すでにさまざまな企業が実証実験を行っており、一部でサービスを開始してたりするのよ。

タクミ
タクミ

ドローンで配達?!
すげぇ時代になったもんだ!

という事今回は

  • ドローン配達の現状や課題
  • 将来的に普及する見込み

この2点を中心に解説していきます。

では以下を確認していきましょう。

多くの企業がドローン配達の実証実験をしてる

人手不足が慢性化している物流業界の中でも特に、宅配の分野において配達用ドローンの導入に大きな期待が寄せられており、すでに、多くの企業がドローン配達の実証実験を行っています。

DHL

ドイツの大手配送会社DHLは、標高1,200mという山岳地帯に自動配送ステーションを設置し、目的地まで自動でドローンが配達するという実験を成功させました。

この実験では、車で30分かかるところを、わずか8分で配達できたそうです。

Amazon

Amazon Prime Airでは、注文から30分以内に配達するというサービスを開発しました。

イギリスで行われた実験では、注文から15分で無事に配達を完了させました。

楽天

ゴルフ場で、プレイヤーがスマホから注文したドリンクをドローン配達で届ける実験を行い、無事に配達を完了させました。

すべてが自律飛行で行われるため、コントローラーによる操作も一切不要です。

このほかにも、Googleや、中国の大手ECアリババといったさまざまな企業が、ドローン配達サービスの開発や実験を行っています。

ドローン配達の課題とは

多くの企業によってドローン配達の実証実験が行われていることが分かると

「もしかするとドローン配達サービスが実用化されるのも時間の問題では?」

と思ってしまうかもしれません。

しかし、2018年4月にロシアで行われたドローン配達の実験では、離陸直後にドローンがアパートの壁に激突して大破・墜落する事故が発生しています。

また、次のようなさまざまな課題も解消していかなければなりません。

  • 法整備
  • ドローンが墜落したり、商品が落下したりすることが考えられる
  • 商品またはドローンごと盗まれてしまう恐れがある
  • 一度に多量の荷物や重量のある荷物を運べない
  • 受け取る側の本人確認をどう行うのか
  • ドローンにウイルスが仕込まれ、強制停止や荷物を盗まれるなどの恐れもある
  • ドローン配達を装った盗撮行為や危険物輸送のリスクもある

同時に、管理システムや安全に運行させるための責任者、整備士といった人材も育てていかなければなりません。

また、あらゆる企業がドローン配達に参入した場合に、空一面がドローンだらけになってしまえば、いくら障害物センサーを搭載していても、ドローン同士の衝突のリスクも増大します。

これらはあくまで一例ですが、このように、ドローン配達を実用化するには、まだまだ解消しなければならない課題が山積です。

まとめ

タクミ
タクミ

この感じだとドローンの配達は果たして普及するのか…?

エリカ
エリカ

現段階ではまだまだ課題が多く、実用化はしばらく先になりそうね。

しかし、現実に多くの企業が実証実験を行い、実際に成果を出しているわけですから、課題を一つずつ解消していけば実用化は見えてくるはずよ。

普及する可能性として考えられるのは、

  • 過疎地への宅配
  • 近距離配達

こうしたケースです。

過疎地に暮らす多くは高齢者で、自分の足で買い物に出かけることが困難な人も少なくありません。

また、買い物をできる店舗も限られています。

どのように注文するのか(ネットを操作できるのか)といった問題も浮上してきますが、高齢者が多く住む過疎地で、ドローン配達が普及する可能性はあるでしょう。

この他、バッテリーの不具合など、万が一の際に責任者が駆けつけやすいといった観点から、近距離配達も普及するケースとして有力ではないかと思われます。

いずれにせよ、実証実験を行っている各企業やメーカーがどのようなドローンを開発するのか、国や自治体はどのようなルール作りをしていくのかといった点も注目したいところです。