ドローンが自作できるのはみんな知ってると思うわ。
でも、農業用ドローンが自作できるかどうかって知ってる?
農業用ドローンも自作できるのか?!
でも自作は大変そうだな…。費用もかかりそうだ…。
という事で今回は
- ドローンでの農薬散布について
- 農業用ドローンの費用とは?
- おすすめの自作の方法
この3点を中心に解説していきます。
では以下を確認していきましょう。
目次
ドローンによる農薬散布のメリットは作業の効率化
ドローンは、様々な分野で活用されていますが、中でも農薬散布では大きく活躍しています。
なぜなら、ドローンで農薬散布をおこなうことにはたくさんのメリットがあり、初期費用がかかっても導入する価値があるからです。
ドローンによる農薬散布のメリットには、下記のようなものがあります。
- 数日かかっていた広範囲の散布も1日で終えることができる
- 無人ヘリよりも機体価格が安い
- 一人の操縦者が散布できる範囲が広く、人員を削減できる
- 無人ヘリと比べ小型で操縦がしやすく、安全性が高い
- 小回りが利くため狭い土地や山間部での農薬散布がしやすい
農薬散布をドローンでおこなうことによって労力、時間を削減できます。
さらにコストを抑えつつ、作業を効率化できるため、農薬散布用ドローンの導入が増えているのです。
農薬散布用ドローンは購入費が高い?
ドローンを活用して農薬散布をおこなうためには、まずはドローンを手に入れなければいけません。
詳しくドローンの初期費用に関して詳しく知りたい方は以下の記事を参照下さい。

実際に、農薬散布用のドローンを購入するとどれくらいの費用がかかるのか、いくつかの機体の価格をみてみましょう。
以下で1つ1つおすすめのドローンを紹介していきます。
早速確認していきましょう。
DJI「AGRAS MG-1」
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DJI公式サイトより引用
- 価格 約180万円
- 最大離陸重量 24.5kg
- 散布速度 時速20 km
- 液体タンク 10L
エンルート「AC1500」
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エンルート公式サイトより引用
- 価格 約220万円から250万円
- 最大離陸重量 24.9kg
- 散布速度 時速15 km
- 液体タンク 9L
マゼックス「飛助DX」
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マゼックス公式サイトより引用
- 価格 約92万円
- 最大離陸重量 24.15kg
- 散布速度 時速15km
- 液体タンク 10L
ナイルワークス「自動飛行型農薬散布マルチコプター」
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株式会社ナイルワークス公式サイトより引用
- 価格 約350万円
- 最大離陸重量 25.0kg
- 散布速度 時速20km
- 液体タンク 10L
メーカーによって様々ですが、100万円から300万円台が相場と言えます。
ドローンを自作したいなら組み立てキットがおすすめ
農業の仕事に携わっていると、耕運機など様々な機械を扱うため工学知識や、マシンを自作する専門知識を持っている方も多いかもしれません。
そういった知識を持っていれば農薬散布用ドローンを自作することも可能でしょう。
実際に農薬散布用ドローンだけに限らず、空撮用、レース用のドローンを自作する人もいます。
ドローンを自作するための基本的なパーツは以下になります。
- フレーム
- フライトコントローラー
- モーターとスピードコントローラー
- プロペラ
- バッテリー
- 受信機
- プロポ
農薬散布に使うことを想定した場合、農薬を積んで飛行するだけのパワーがなければいけません。
フレームやモーターは25kgくらいの重さに耐えられるものにしましょう。
また、バッテリーも20分くらいの飛行時間を持てる容量でなければ作業効率が下がってしまいます。
これに加えて、農薬散布用ドローンの場合、農薬を積むための散布タンクが必要です。
農薬散布用のドローンの自作は空撮用やレース用のドローンよりもパーツ探し、選びが大変です。
そのため、自作したいのであれば農薬散布用ドローンの組み立てキットを利用するのがおすすめです。
オリジナル性は下がりますが、農薬散布を前提としたパーツがセットになっているのでパーツ選びに失敗がないというメリットがあります。
農薬散布のためのドローンを自作する時の注意点
農薬散布用ドローンの自作を考えているなら、事前に注意しておかなければならない点があります。
それは、ドローンによる農薬散布は、改正航空法の申請が必要ということです。
改正航空法では、以下の飛行方法を規制しています。
- 夜間飛行
- 目視外飛行
- 人や物の距離が30m未満の近距離飛行
- 催し物上空での飛行
- 危険物の輸送
- 物の投下
航空法に関して詳しく知りたい方は以下の記事を参照下さい。

農薬は危険物に該当するため、農薬を搭載する場合「危険物の輸送」に当てはまります。
また散布は「物の投下」です。
そのため、農薬散布をするには承認申請を出して飛行の許可を取らなければいけません。
承認申請をするには、飛行実績など操縦者の技術だけでなく、機体の安全性を示す必要があります。
既製品であれば製品名を出すだけですが、自作ドローンの場合は、安全性を証明しなければいけません。
機体と操縦装置の写真、操作方法の記載など自作ドローンの様々な詳細情報を提出します。
申請内容によって求められる写真も異なり、機体情報登録のステップがかなり複雑になります。
自力で申請できなければ、申請代行に依頼することも可能ですが、余計な費用がかかってしまうでしょう。
まとめ
農業用のドローンを自作するのはメリット・デメリット共にあるから自分に合ったドローンを購入してね。
あと、ドローンには落下、接触事故のリスクがあるわ。
万が一に備えて、賠償保険などの保険加入もおすすめね。
ドローンに保険なんてあるのか?!
農業という現場で使うなら、なおさら保険加入は欠かせません。
自作ドローンだと加入できる保険が限られていたり、保障内容が少なかったりする可能性があります。
ドローンを自作する場合は、事前に加入できる保険についての知識をみにつけておいたほうがよいでしょう。
ドローンの保険に関して詳しく知りたい方は以下の記事を参照下さい。

農薬散布用ドローンの自作を考えているなら、申請手続きの煩雑さと保険加入のリスクも考慮するようにしてください。