ドローンを飛ばすのは楽しいな!
将来ドローン一本で仕事したいぜ!
タクミ君、確かにドローンを専門に仕事したい人は増えているわ。
ドローンを専門に仕事するためには、専門的な知識や技術を証明するドローン検定がほぼ必須になるわ。
という事で今回は
- ドローンの技術・知識を証明するドローン検定について
- ドローン検定の受験メリット
- ドローン検定の試験内容・合格率
など上記の3点を中心に解説していきます。
では下記に参ります。
目次
ドローン検定(無線航空従事者試験)とは?
ドローン検定(無線航空従事者試験)は、国内で唯一のドローン系資格です。
ドローン検定協会株式会社が提供する、ドローンに関する知識と技術を客観的に証明できる認定試験となっています。
ドローン検定は民間資格のため、ドローンの操縦にあたっては必須でなく、趣味の色が強い資格ではあります。
しかし、客観的なドローン技能の評価指標になるほか、取得メリットも多数(詳細は後述)のため、ドローン操縦士からは人気の高い資格です。
試験合格者には、カード型の合格証が届けられ、ドローン検定に合格した証明としても利用できます。
ドローン検定はどこで?どんな試験?
認知度が高い民間資格のため、日本全国どこでも受けられるように受験会場が設けられているのも特徴の1つです。
42都道府県に受験会場が設置されており、住んでいる都道府県で受験できるというのはドローン検定取得を大きく後押ししてくれていますね。
また、年に6回試験があるのもドローン検定への挑戦を考えている人にとって、受験へのハードルを低くしてくれています。
試験は筆記で行われ、4択のマークシート方式です。
- 機体の構造や用語などの知識
- 電気工学
- 航空力学
- 気象学
- 関連する法律
- 飛行に関する特性
などドローンに関する幅広い分野の知識が求められます。
全50問のうち40問以上は正解しなければいけません。
合格へのハードルが高いと感じるかもしれませんが、ドローン検定は試験対策が取りやすい検定です。
試験内容は「ドローン検定テキスト」に沿った問題がほとんどなので、テキストを徹底的に勉強すれば合格への道は大きく開けるはずです。
応用問題も出されますが、数値などが変わっているだけなのでテキストの内容を理解していればきちんと解けるでしょう。
ドローン検定を受けるメリット
このドローン検定資格の活用例として
「ドローンの飛行許可申請時に優待を受けられる」
という大きなメリットが存在します。
その他、ドローン業界で従事するにあたっての管理・運用スキルの証明になるなど、ドローン検定の活用の幅は広いです。
ドローン業界は日々市場規模も拡大しているため、ドローンスキルを有しているという自己PRにも役立つでしょう。
他にも、ドローン検定では、以下のようなメリットを掲げています。
- 国土交通省への許可承認申請時に操縦者の資格について証明書を添付できます
- 基礎技能講習(国交省認定)を受講する際に座学1(4時間)が免除されます
- ドローンの安全な活用に必要な最低限の知識を確実に身に着けることができます
- 自己(自社)PRにつながります
- 合格者のみが参加できるQ&Aコミュニティサービスに参加できます(一般の方は閲覧のみ可)
- 飛行ログサービス(オンラインで飛行経歴を管理できる機能)を使用できます
- ドローン検定に合格した証であるロゴを名刺やホームページに記載していただけます
- 提携団体等における各種講習の受講資格を得られます
- 提携団体等における各種講習における座学が免除されます
- ドローン検定オリジナルグッズを購入できます
筆記試験・実技試験内容とそれぞれの受験資格
ドローン検定には、筆記・実技の2種類があります。
筆記試験は1級~4級に分けて実施されます。
それぞれの等級の習熟程度目安・受験資格は以下の通りです。
- 程度
無人航空機を操縦・管理・設計することに必要な、専門的知識を十分に有する。 - 受験資格
ドローン検定2級合格者 - 試験開催
年3回
- 程度
無人航空機を操縦・管理することに必要な、機体特性及び関連技術に関する十分な知識と気象学や関連法規及びリスク管理に関する知識を有する。 - 受験資格
ドローン検定3級合格者 - 試験開催
年6回
- 程度
無人航空機の機体特性や基礎技術、無線、関連法規に関する知識を有する。 - 試験開催
年6回
- 程度
無人航空機を安全に運用することに必要な知識(基礎知識及び関連法規)を有する。 - 試験開催
年6回
試験は1問2点の全50問です。
4択の選択肢から答えを選ぶ、マークシート方式で行われます。
試験内容は、ドローンの専門用語から基礎知識、航空力学、飛行の特性など様々です。
専用の検定対策テキストから大半の問題が出題されるため、予習は必須でしょう。
検定対策テキストは、ドローン検定公式サイトから申し込めるので、検定を受ける際は一緒に購入しておけば、安心です。
ドローン検定の技能試験概要・受験資格
筆記試験とは別に、ドローンの技能試験(実技試験)は以下の4種類があります。
- ドローン操縦士試験(要筆記試験3級)
- 空撮技能試験(要筆記試験3級)
- FPV技能試験(要筆記試験3級)
- 公認技能員試験(要筆記試験2級)
それぞれ、上述したドローン検定の筆記試験3級以上の取得が必須です。
そのため、3級取得を目指すドローンユーザーが全体の割合として、非常に多くなっています。
最後に、このドローン検定の述べ認定数も紹介していきます。
割合を見て、どの等級を受けるか決めてみてもよいのではないでしょうか。
なるほど!
3級を持ってないと技能試験を受けれないのか。
なら、腕試しに俺は3級から受けてみるか!!
ドローン検定の各等級の述べ認定数と合格率について
2017年8月現在、講習受講者を含むドローン検定の述べ認定数は以下のとおりです。
- 1級 574人
- 2級 1427人
- 3級 4980人
- 4級 309人
ドローン検定の受験は3級から可能で、実技試験の受験には3級取得が必須のため、3級を受ける人の割合が高くなっています。
2級の試験内容は3級の発展系のため、さらに上を目指すドローンユーザーには、2級の需要も高いです。
いずれにせよ、趣味あるいは業務でドローンを運用していくなら、本試験3級程度の知識は持っておきたいところでしょう。
試験はどの級も共通で、全50問の1問2点です。
合否判定は80点以上、つまり40問以上正解すれば合格とされます。
上位何名、という判定方法ではなく点数次第なので、他の受験生の出来は関係なく自分の努力の結果が合否を左右します。
では、実際どれくらいの人が合格できるのでしょうか。
2017年のいくつかの試験の合格率を見てみましょう。
- 2017年1月 74.5%
- 2017年3月 74.6%
- 2017年5月 76.8%
- 2017年7月 71.6%
多少異なりますが、どの年も約7割の合格率です。
極端に合格率が悪い検定ではありません。
テキストをしっかりと勉強していれば、この7割に入れるでしょう。
また、上級の試験はそれ以前の級のテキストの内容が出題されることもあります。
上級を受験する場合は、これまでの内容の復習も忘れないようにしましょう。
ドローン検定を受験するまでの流れとは?
ここまで、ドローン検定を受けるメリットや、どのような検定なのかを見てきました。
ドローンの活用分野を広げたい人はぜひ受けておきたい検定です。
ドローン検定を受けたいと思っている人はどのような流れで受験ができるのでしょうか。
受験から合否確認までの流れを確認していきましょう。
①申し込み
申し込みはドローン検定のホームページ上の「受験案内」から行えます。

受験したい級と会場を決めて「申込」をクリックします。
級と会場ごとにクリックするところが異なるので間違えないようにしましょう。
受験申し込みの締め切りは開催月の前月末まで、もしくは休日の場合は、翌平日までです。
②受験料の入金
申込んだ後に受験料を入金します。
受験料は級によって異なり、以下の様です。
- 1級 18,000円税込
- 2級 12,000円税込
- 3級 5,500円税込
- 4級 3,000円税込
入金が確認できた後、受験票が郵送されるため、到着まで1週間前後待ちましょう。
受験票に試験会場の詳細が書かれています。
この受験票はドローン検定を受けるために大切なものです。
受験票がないと受験ができなくなってしまい、再発行はしていないので失くさないよう注意しましょう。
③試験当日
当日は直接試験会場まで行きます。
持ち物は
- 筆記用具
- 消しゴム
- 受験票
試験の中止でない限り、欠席による返金や日時変更はできないので注意しましょう。
④合否通知
10日くらいで合否通知が郵送されます。
また、ホームページから確認することも可能です。
通知内容は合否だけで採点結果はわかりませんが、点数を知りたい方は税抜1,500円で採点結果照会のサービスを利用できます。
⑤合格証発行
合格者には1ヶ月くらいで合格証が郵送されてくるので、今後ドローンを活用の際に利用しましょう。
3級、4級は合格証のみですが、1級、2級には合格者ピンバッチも送られてきます。
1級合格者は希望すればドローン検定協会ホームページに、プロフィールを掲載することもできます。
まとめ
ドローン業界従事者、趣味としてのドローンユーザー問わず、利用方法によっては「空飛ぶ凶器」にもなり得るドローンの運用には、相応の知識と責任が求められます。
ドローン検定は大切なんだな。
ドローンを飛ばす時、客観的に「この人なら大丈夫」という証明にもなるし、持っておいて損はないよな!
そうね。
資格を持っている人の方が安心感があるわ。
日本ではまだ市民権を得にくいドローンだけど、ドローン検定の試験を通じて正しい知識を身に付け、趣味としても仕事としても、楽しめるようにしていきましょうね。