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【2020最新版】ドローンに免許は不要?ドローンを仕事にするに必要な免許とは?

エリカ
エリカ

飛ばして楽しむだけではなく、空撮や点検、測量、リモートセンシングなどのビジネスとしても普及が進むドローン。
そんなビジネスでも使えるドローンできなるのは免許が不要かどうかよね。

タクミ
タクミ

免許が不要だったら、誰でもドローンを飛ばしていいんじゃないのか!

ニュースなどで耳にすることも増えてきているので「趣味ではじめてみよう」「ビジネスとして取り組んでみよう」と考えている方も多いはずです。

そこで気になるのが「ドローン免許」の話。

この記事ではドローンやUAV(無人機航空機)に関する免許について

  • そもそもどんな性質のものなのか?
  • 本当に必要なのか?
  • 不要な場合はあるのか?

上記の3点を中心に解説していきます。

では以下に参りましょう。

ドローン免許は存在しない

免許とは、少しわかりやすく言い換えると

「ライセンス保持者以外には違法となる行為をすることを許可すること、もしくはそれを示す書類」

という意味です。

身近な例で言うと「運転免許」があり、これは各都道府県の公安委員会が認定するものです。

また、これを所持せずに自動車などを運転することは法律違反にあたり、罰則の対象になります。

一方でドローンに関してはこのような認定を直接行なう官公庁は存在しません

「国土交通省が航空法にもとづきドローン免許を発行する」ということもありません。

そのため、ドローン免許は存在しないのです。

ですが、インターネット上や一般的な会話の中で「ドローン免許」という言葉を目にしたり耳にしたことがあるはずです。

これは何かと言うと、ドローンの民間資格の認定を「ドローン免許」と呼んでいるということなのです。

「ドローン免許」とは

一般的に「ドローン免許」と呼ばれているものは、どういった物なのか。

基礎的な情報をおさらいしてみましょう。

ドローンの民間資格が「ドローン免許」と呼ばれることがあるのです。

ドローンに関しては、国土交通省が認定した民間の講習団体が発行する資格が存在します。

これは「国土交通省(官公庁)が直接認定している」わけでないので、その点は注意が必要です。

DJIやDPA、JUIDAなどの団体管理を行い、その傘下の企業や個人が実際の講習を行うことで資格・修了証などが発行される、という仕組みです。

これは運転免許証のように官公庁が認定する物とは正確には免許ではないのですが、一般的に「ドローン免許」と呼ばれる場合がある物です。

この資格取得後に「ドローン免許を持っているよ」と言うと誤解を招く場合もありますので、「○○の認定資格を持っています」という表現をするようにしましょう。

ドローンの免許に関して詳しく知りたい方はこちらの記事を参照ください。

【2020最新版】ドローン免許をは必要なの?取得方法や費用などを徹底解説! 今回の記事では、あえて『ドローン免許』というワードを使用しますが、官公庁が発行する正式な免許というものは実際には存在しないという...

「ドローン免許」は必要? 不要?

「ドローン免許が民間資格だということはわかったけど、要るの要らないの?」と言う疑問に関して解説空いていきます。

そこで、「ドローン免許(正しくは、民間資格の認定証)」はどのような場合に必要なのか、あるいは不要なのかを考えてみることにしましょう。

「ドローン免許」が必要な場合

厳密に言うと「ドローン免許」を取得していなければドローンの利用が違法になる、というシチュエーションは今現在の日本には存在しません。

そういった意味では「ドローン免許は必須ではない」と言えるでしょう。

ちなみに、おもに法律上の規制があるのはドローンの飛行場所方法です。

例えば、「人家が密集している場所でドローンを飛ばすには、事前に国土交通省に申請をして許可を得る必要がある」と航空法で定められています。

航空法に関して詳しく知りたい方はこちらの記事を参照下さい。

【2020最新版】ドローンの法律・ルールを簡単に解説!新たな規制や航空法とは? 「ドローンに関わる法律は何? どれだけあるの?」 という素朴なギモンを解消するべく、ドローンに関連する情報をまとめ...

また、目視外でドローンを飛ばす場合や祭事などの人混みの上を飛ばす場合も同様に承認を得る必要があり、これらに違反すると最大で50万円の罰金が課されると定められています。

このように法律に基づくドローンの規制はあくまでも飛行場所や方法についてであり、「免許の有無」ではありません。
※FPV(1人称視点)ゴーグルを利用してドローンを飛ばす際に映像伝送に使う電波が電波法の規制対象になる場合があり、その際は「アマチュア無線免許」などが必要になりますが、「ドローン免許」ではないため本稿では割愛しています。

ドローン「免許」が不要な場合

例えば「趣味でドローン空撮をしたい」という場合は、免許は必要ありません。

もちろん「安全に運行するための知識と技能を体系的に身に着けてから飛ばしたい」という場合は免許の取得をするメリットはありますが、これは自身の努力の範囲であり法律に基づく「義務」はありません。

また、実際にホビー用途でドローンを飛ばしている人で免許を持っていない人はたくさん存在しますから、法律や安全運用についての知識を自主学習できるのであれば、「ドローン免許を取得しなければいけない」ということはありません。

ドローンで仕事をするなら「免許」は必須

エリカ
エリカ

仕事をする場合でも免許の取得を義務付ける法律はありません。
しかし、企業がオペレーターに依頼する場合は資格を取得優遇する場合が多くあるわ。

タクミ
タクミ

免許というより、資格って感じだな!

オペレーターの中にはラジコンヘリ時代から空撮をしていて業界で知名度が高く「累計飛行時間2,000時間」というような人もいて、このようなキャリア人は免許を持っていなくても仕事がとれますが、新しくドローン業界に参入して企業案件を獲得しようという場合は何かしらの免許がないと受注がとれないというのが実情です。

そのため「ドローンの仕事をするなら免許は必要」と言っても過言ではないでしょう。