そういえばドローンのモーターってどうなってんだ?
ドローンのモーターはドローンの心臓と言えるくらい重要な部品なのよ。
という事で今回は
- ドローンモーターの温度を計測する重要性について
- モーターの寿命について
- 交換するモーターのポイント
この3点を中心に解説していきます。
では以下を確認していきましょう。
目次
モーター温度を計測する重要性とは
基本的に
- ドローンの挙動がおかしくなる
- 制御できなくなる
- 急に墜落する
上記のケースのほとんどが、モーターが熱によって弱る、焼き切れることが原因です。
そのため、フライト直後にバッテリーを換装して飛ぶ時は必ずモーター温度を放熱計等で計測しましょう。
連続フライト可能な理想は約25~30℃
最初の飛行後のモーター温度が25~30℃の場合、モーターにそんなに負荷がかかっていないためバッテリーを換装して連続フライトできるくらいの目安です。
また、そのくらいのモーター温度に落ち着くという事は、ドローンとバッテリーの出力バランスが均等になっているという事でもあります。
60℃越えたらデッドライン
飛行後のモーター温度が60℃を越えていたら絶対に連続フライトは行わない事をおすすめします。
モーターが限界値に近い状態なので、インターバルを置いてモーターを冷却しないとモーターの寿命が大幅に低下してしいます。
またモーター温度が高くなってしまうケースで考えられるのは、バッテリーの出力がモーターのキャパを越えてしまっている事、モーター周りの放熱がしにくい設計が原因の場合があります。
モーター寿命を判断する2つのポイント
キャリブレーションをして、トリムをして飛ばせば、ドローンはちゃんと飛ぶと思っていても実際
『あれ?なんでそんな動きをするんだ!?おかしいぞ?』
という状態になったらモーター寿命を疑うしかありません。
悲しい事にモーターは消耗品なのです。
モーターの交換時期の見極めポイントを覚えておきましょう
ゆるやかに左右どちらかに旋回する
ただ普通にまっすぐ離陸し、左右にぶれる訳でもないのに、無操作時に左右どちらかにゆるやかに旋回してしまう現象。
これが起きたら、回転し始めた方向の2つのモーターのどちらかが弱っています。
弱っているので、ただちに問題がある訳ではありませんが、いずれそこが回転しなくなって止まってしまい、コントロールを失って制御不能になる可能性があります。
早急に交換しましょう。
水平移動の傾きが弱い
前後左右の水平移動する際に、前進は普通なのに、後退は弱い、左は鋭く傾くのに、右は傾きが弱い。
こういう状態だとモーター2つがダメになりかけているケースです。
とても危険な状態で、この状態で飛行していると、飛行中に完全に制御不能に陥る可能性があります。
交換するモーターの見つけ方
上記2点の現象が起き始めたらモーター交換のサイン。
どのモーターが弱ってるのか判断する方法は、ドローンを手にもってスロットルを上げてプロペラを回しながら手で機体を回すように傾けます。
ドローンは基本姿勢を保つようにジャイロが利くため、傾きにあわせて各モーターが回転する際、手で力加減をチェックできます。
明らかに反動が弱い方向のモーターが弱っていると判断できます。
また、より確実に見極める方法として、軽く離陸しない程度にスロットルを回しすぐに止めます。
回転が最も早く止まったモーターが弱っているモーターです。
まとめ
丁寧に扱ってもモーターは消耗品です。必ず交換してください。
普通に使っていてもブラシは消耗しいずれパワーダウンするわ。
その予期せぬ制御不能に陥る可能性があるため、気に入ったドローンなどの場合、交換用予備モーターも用意しておくといいわね。
少しでも寿命を長引かせたいなら、1フライトのたびにモーター温度は放熱計でしっかりとチェックして、温度が高ければ適正なインターバルをあけるようにすればいいんだな!
ちなみに、無接点式でメンテナンスフリーなブラシレスモーターというものがあるんですが初心者には危険です。
パワーもスピードも段違いの上級者向けなので、まずはしっかりとコントロールを身に着けてからにしましょう。