【ドローンキーパーソンインタビューVol.13-1】Drone Movie Contest 2017グランプ受賞!佐々木光洋氏とドローンの出会い

  • 日付2017.07.26
  • Vol.13は、株式会社NAVA 代表取締役でドローングラファの佐々木光洋氏に4回にわたってお話を伺う
  • 1回目の今回は、佐々木氏とドローンの出会い
  • Drone Movie Contest 2017でグランプリを受賞する作品が生まれたバックグラウンドとは

2017年3月に開催されたドローン空撮映像のコンテスト「Drone Movie Contest 2017」でグランプリを受賞した、株式会社NAVA 代表取締役でドローングラファの佐々木光洋氏。私は審査員として、このコンテストに出品された全122作品を見たのだが、佐々木氏の作品には群を抜いたインパクトと質の高さがあった。今回から4回に渡って、佐々木氏の経歴やグランプリ作品を生む映像へのこだわりについてインタビューしていきたい。

田口グランプリ作品『Kanlaon Volcano(Canlaon) Aerial shoot』は、火山の迫力がビシビシと伝わってくる素晴らしい映像でした。佐々木さんはドローン空撮をどのようなきっかけで始められたのでしょうか?

佐々木初めてドローンと出会ったのは2013年でした。もともと映像制作をしていたのですが、日本人向けの観光業をアメリカで営む方から、観光PR動画を制作してほしいと依頼を受けたことがありました。その際にいろいろとツールを調べる中でドローンを見つけて、実験したのがきっかけです。

株式会社NAVA 代表取締役、ドローングラファ 佐々木光洋氏

株式会社NAVA 代表取締役、ドローングラファ
佐々木光洋氏

田口2013年ですか。タイミングとしては結構早いですね。そのころ使っていた機体は何ですか?

佐々木そのころはDJIのPhantom 1でした。カメラはアクションカメラのGoProで、カメラのブレや傾きを補正するジンバルもなく、機体にカメラを直付けするタイプですね。

田口今と違って、機体から手元へリアルタイムに映像が届かないので、録画モードにしたGoProをドローンに積んで飛ばして、飛ばし終えてから録画映像を確認する…という時代ですよね。

佐々木今みたいに簡単に飛ばなくて、フライトするだけで大変でした。Phantomのサイズだとジンバルを搭載することが難しくて、DJIのF550という組み立て式の機体を買ってジンバルをつけるなど、いろいろと試行錯誤していた時代でした。
ただ、そうやっていろいろと工夫したものの、観光PRの仕事は最終的には成立せず、ドローンが数機と技術だけが残ったのですが…(苦笑)。

田口でも、それがドローン空撮を事業に取り入れるきっかけになったわけですよね。

佐々木そうですね。そこからドローンの練習や実験をいろいろとやり始めて、実際に仕事の中で使ったのは2014年〜2015年ごろでしょうか。企業の工場案内で建物の全景を見せたいというニーズにドローンを活用したこともありました。

田口佐々木さんはもともとは、どのようなお仕事をされているのですか?

佐々木2005年から、映像やWebサイトを制作する会社、株式会社NAVA(ナバ)を経営しています。以前は衛星放送の番組を制作していたこともありました。

田口映像制作の専門家ですね。映像制作はもとから興味があって始めたのですか?

佐々木父親が8mmカメラを何台か持っていたこともあり、小さいころから映像制作には興味がありました。映画が好きで、小学校の文集にも「映画監督になりたい」と書いていたくらいです。

田口そんな小さなころから目指す道が見えていたのですね。では、そこから映像制作会社に就職して…という感じですか?

佐々木就職活動は全くしませんでしたね。そのころから自分で映像作品やCG作品を制作して、それを武器に会社に売り込むということをやっていて、たどり着いたのが番組制作会社でした。そこがコンピューター専門の報道番組を作っていて、私は小学生のときからパソコンをやっていたので、その知識と経験を生かして番組制作をしていました。

田口そこが、映像制作をビジネスにしていく本格的なスタートになったんですね。

佐々木そうです。その後、その放送局から誘われてしばらく働き、その次はフリーランスで番組制作やWeb制作、イベントで流す映像の制作をやったり、いろいろなことに取り組みました。そのような流れの中で、株式会社NAVAを設立しました。

株式会社NAVA 代表取締役、ドローングラファ 佐々木光洋氏

田口では、もう10年以上にわたって会社を経営されているのですね。僕も会社を経営していますが、中小企業は会社を継続させる難しさがあります。10年というのは長いですね。

佐々木でも、設立当初はあまり仕事がなかったです。報道をやりたかったので、とある衛星放送のチャンネルへ営業しに行ったことがありました。何度も門前払いされましたが、たまたま管理職の方に会えるタイミングがあり、開口一番に「御社の番組を見ましたが、一言で言ってつまらないですよね」と話しました。その方から「じゃあおまえが番組を作ってみろ」と言われて、1カ月後に制作した映像を提出しました。そうしたらすぐに連絡が来て「とても面白いのでレギュラーにしたい」と言われたんです。

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田口初対面でいきなりダメ出しをして仕事をモノにするとは、すごいですね。とてもマネできません。

佐々木いきなりやって来てダメ出しをする変なヤツの話を聞いてみたいという興味があったのでしょう(笑)。

田口コンテストの授賞式の印象から、佐々木さんはスマートなクリエイタータイプの方かと思っていたのですが、こんな破天荒な方だとは意外でした。そのような行動力から、グランプリ作品『Kanlaon Volcano(Canlaon) Aerial shoot』が生まれたのですね。次回は、作品の生まれた背景についてぜひ詳しくお聞かせください。

まとめ

子どものころから映像に興味を持ち、パソコンやCG、Webなど新しいテクノロジーを取り入れてきた佐々木氏。そんな佐々木氏だからこそ、ドローンの面白さにいち早く気付いて活用したのだろう。次回は、Drone Movie Contest 2017グランプリ受賞作品『Kanlaon Volcano(Canlaon) Aerial shoot』制作の裏側についてお話を聞いてみたい。掲載は8月2日(水)を予定。お楽しみに!

関連リンク

「絶景ハンター」佐々木氏のInstagram

株式会社NAVA (ナバ)
http://www.nava.tv/

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インタビュアー紹介
田口 厚
インタビュアー:田口厚株式会社 Dron é motion(ドローンエモーション)代表取締役
1998年〜IT教育関連NPOを⽴上げ、年間60回以上の⼩学校現場における「総合的な学習」の創造的な学習⽀援や、美術館・科学館などにてワークショップを開催。その後Web制作会社勤務を経て中⼩企業のWeb制作・コン サルティングを主事業に独⽴。
2016年5⽉株式会社Dron é motionを設⽴、IT・Web事業のノウハウを生かしながら空撮動画制作・活⽤⽀援を中⼼に、ドローンの活⽤をテーマにした講習などの企画・ドローンスクール講師、Web メディア原稿執筆などを⾏う。「Drone Movie Contests 2016」 ファイナリスト。
http://www.dron-e-motion.co.jp/

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