【ドローンキーパーソンインタビューVol.12-1】DJIのエースパイロット 中村佳晴氏の意外な仕事 | DRONE OWNERS ドローンの楽しさを伝えるメディア

【ドローンキーパーソンインタビューVol.12-1】DJIのエースパイロット 中村佳晴氏の意外な仕事

  • 日付2017.06.27
  • Vol.12は、DJI JAPAN株式会社 エースパイロットでありドローングラファの中村佳晴氏に4回にわたってお話を伺う
  • 1回目の今回は、DJIのドローンパイロットが普段はどんな仕事をしているのか?について
  • フライト以外にも幅広い業務がある。その意外な内容とは?

先日、エントリーユーザー向けセルフィーミニドローンのSparkを発売したDJI。その技術と商品力の優位性は非常に高い。そして、その日本法人のDJI JAPAN株式会社(以下、DJI JAPAN)でエースパイロットを務めるのが、今回インタビューする中村佳晴氏だ。DJI JAPANが発表する卓越したドローン空撮映像や、イベントでのデモンストレーションなどでもおなじみであるドローングラファの中村氏。4回連載の1回目となる今回は、DJI JAPANのパイロットの仕事についてお話を伺う。

DJI JAPANのエースパイロットでドローングラファの中村佳晴氏

DJI JAPANのエースパイロットでドローングラファの中村佳晴氏

田口早速ですが、DJIのパイロットは普段、どのようなお仕事をされているのでしょうか?

中村大きく分けて3つあります。1つ目はDJI製品のPRをするための映像制作やイベントでのパイロット業務。2つ目はDJI CAMP(技能認定プログラム)のインストラクターなど、ドローンフライトの安全に関わる業務。そして3つ目は、関連団体への説明や資料作成です。

田口ドローンパイロットはドローンを操縦する仕事が大半なのだと思っていましたが、幅広くいろいろなお仕事をされているのですね。

中村そうですね。DJI JAPANは現在、社員が120名ほどいるのですが、その中でもパイロットは、ユーザーに最も近い立場だと思っています。ドローンの機体は使ってみないとわからないことも多いので、製品に触って感じたことをフィードバックしています。それから、新型機体や新しいファームウェアの検証なども行っています。

田口僕は新機種のレビュー記事を書く機会も多いのですが、ドローンはマニュアルやスペック表だけではわからないことも多いし、いろいろな状況で使ってみて初めてわかる不具合もありますよね。

中村そうなんです。実際にいろいろな場面でフライトさせるのは、重要ですね。ほかにも、国土交通省で指定されている「資料の一部を省略することができる無人航空機」への機体登録調整などもやっていますよ。

DJI JAPANのエースパイロット 中村佳晴氏

田口あれは国土交通省に申請書を提出するとき、すごく便利ですよね。機体の情報を省略できるだけでもほんとうに助かります。

中村そう言っていただけるとうれしいですね。先日も自動航行アプリ「GS Pro」と連携した「目視外飛行のための基準」をクリアしたのですが、いろいろな方から「楽になった」と喜んでもらえてうれしいです。その他にも、電波関連の調整なども行っています。そのあたりも、実際に現場でドローンを活用している者でないとわからないことが多いですから。

DJIの機体の自動飛行を制御・計画するように設計されたiPad用アプリ「GS Pro」

DJIの機体の自動飛行を制御・計画するように設計されたiPad用アプリ「GS Pro」

田口今教えていただいた大きな仕事のほかに、もっと細かい仕事もあるんですよね。

中村取扱説明書やWebサイト、「DJI GO4」などのアプリの翻訳も担当しています。日本語に翻訳されたテキストを監修して、専門的な用語を日本語でどうわかりやすく伝えるか、考えています。

田口監修って、具体的にはどうやってチェックするのですか?

中村DJI 本社から送られてくる翻訳対象の英文と、その日本語訳を見ながら確認しています。訳している文章が説明書やアプリのどこに掲載されてもユーザーへ意図が伝わるように、気を使っていますね。

田口そういえばアプリの日本語と言えば、以前から気になっていた言葉があって…

中村メンテナンスアプリ「DJI Assistant 2」を終了しようとすると出てくるアラート「やめるか?」ですよね(笑)。

田口そうそう!やっぱり気付いていたんですね。あれは現在のバージョンでは修正されているのですか?

メンテナンスアプリ「Assistant」の画面

メンテナンスアプリ「Assistant」の画面

中村いいえ。修正していません。

田口意図的に直してないのですね(笑)。

中村面白いでしょ?みなさんが飽きたころに、こっそり直そうかなと思っています。

DJI JAPANのエースパイロット 中村佳晴氏

まとめ

シェアNo.1ドローンメーカーのパイロットという、ドローン愛好家なら一度は憧れる職業に従事している中村氏。実際の仕事はドローンの操縦にとどまらず、幅広い周辺業務に携わるマルチなポジションであることがわかった。
連載2回目の次回は、中村氏がどのようなきっかけでドローンやDJIに出会ったのか、そのあたりを詳しく聞いてみたいと思う。掲載は7月5日(水)を予定。お楽しみに!

インタビュアー紹介
田口 厚
インタビュアー:田口厚株式会社 Dron é motion(ドローンエモーション)代表取締役
1998年〜IT教育関連NPOを⽴上げ、年間60回以上の⼩学校現場における「総合的な学習」の創造的な学習⽀援や、美術館・科学館などにてワークショップを開催。その後Web制作会社勤務を経て中⼩企業のWeb制作・コン サルティングを主事業に独⽴。
2016年5⽉株式会社Dron é motionを設⽴、IT・Web事業のノウハウを生かしながら空撮動画制作・活⽤⽀援を中⼼に、ドローンの活⽤をテーマにした講習などの企画・ドローンスクール講師、Web メディア原稿執筆などを⾏う。「Drone Movie Contests 2016」 ファイナリスト。
http://www.dron-e-motion.co.jp/

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