【ドローンキーパーソンインタビューVol.15-4】株式会社FLIGHTS 峠下氏に聞く今後の事業展望 | DRONE OWNERS ドローンの楽しさを伝えるメディア

【ドローンキーパーソンインタビューVol.15-4】株式会社FLIGHTS 峠下氏に聞く今後の事業展望

  • 日付2017.11.15
  • 株式会社FLIGHTSの峠下氏と堀内氏のお二人にお話を伺う最終回
  • FLIGHTS がドローン事業を通して提供していきたいもの
  • 峠下氏が考える今後の事業展望とは

株式会社FLIGHTS(フライト)代表取締役社長 峠下周平氏と女性パイロットの堀内亜弥氏にお話を伺う最終回。ドローン事業を立ち上げた経験から峠下氏が語るクライアントニーズや、ドローン業界全体を巻き込みながら描く展望に迫る。

株式会社FLIGHTS パイロットの堀内氏(左)、代表取締役社長の峠下氏(右)

株式会社FLIGHTS パイロットの堀内氏(左)、代表取締役社長の峠下氏(右)

田口いろいろとお話を伺ってきましたが、FLIGHTSさんへの依頼内容としては、映像のプロフェッショナルからの空撮依頼が多いですか?

峠下空撮より、運用代行、運用教習が最近かなりの割合を占めてきています。半分以上は測量の会社で、ドローンの自動操縦のやり方の講習ですね。他にはセミプロの方からの依頼として、スキーの撮影をしてほしいとか、自宅の屋根の上を撮影してほしいとか、そういうニッチなニーズの空撮代行も行っています。

田口そういったクライアントから自分たちに求められていることは何だと思っていますか?

峠下「実」を提供することだと思っています。

株式会社FLIGHTS 代表取締役社長 峠下周平氏

田口「実」とは?

峠下正しい価値を提供することです。僕らも反省していることがあるのですが、最初、ドローンオペレーターを募集したら約500人の方から応募があり、そのうち50人の方を認定オペレーターという形にしました。オペレーターではあったのですが50人もいる大きな空撮会社です、という見せ方をしていたのです。

田口ちょっと威勢を張るような?

峠下はい、でもそれは実じゃないので、そういう見せ方が大事な時もあると思うのですが、飾ったものじゃなくて中身をしっかり提供しようと。
講習の話をすると、i-Construction(国土交通省の取り組みで建設現場の生産性向上に向けて、測量・設計から、施工、管理にいたる全プロセスにおいて、ICTを取り入れること)対応の教習をうたっている会社がたくさん出てきましたが、その中で実際に測量の現場に行ったことがある会社ってどのくらいあるのか、そのノウハウがどれだけ社内にあるのか、と思う時があります。

田口そうですね。

峠下空撮の現場で蓄積したノウハウを導入時にしっかり価値提供して、そのアウトプットを運営しているメディアで発信する。過度に飾った姿ではなくて、できるだけ正直な「実」を伝えていくという。

田口なぜ、そこにこだわるのですか?

峠下世の中がそれを求めていると思います。提供できる価値をしっかりアピールする必要はもちろんあるのですが、過度に飾らないようにしたいです。

田口なるほど。そういった部分も含め、FLIGHTSの今後の事業展望を教えてください。

峠下現在の会社の規模は、パイロット、エンジニア含め11名ですが、半年で20名ほどの会社にしたいと思っています。それから、空撮や測量の分野で連携している会社が今は100社以上あるのですが、その社数の桁を変えていきたいと思っています。それにはうちのノウハウをどんどん吐き出していくし、うちのコミュニティといいますか、一緒に関わっていく仲間を増やしたいと思っていますね。

田口それは、どの業種でもそうですよね。1社だけではなかなか厳しいだろうと思います。

峠下はい、いろんな会社さんを巻き込んで情報提供する部分、実際に購入する部分、運用する部分、など空のサービスのバリューチェーンを業界全体に確立するということをやっていきたいと思います。

田口3ヶ年とか5ヶ年の目標はありますか?

峠下クライアントにドローンでどう価値提供するかっていうところが一番上にあって、その中で、ドローンサービス領域のナンバーワン企業になりたいと思っています。

田口なるほど。そういった時に、ドローンを使って映像を撮るドローングラファに求めることはなんでしょう?

峠下ドローンが圧倒的に好きであってほしいですね。どんな映像を撮影したときでも、映像の特徴を生かした作品を残せる人がいいです。いい映像を追求できるというか。

田口根本に「好き」という思いがあるだけで、全く違いますからね。では最後の質問をさせてください。この連載では恒例の質問なのですが、お二人にとってドローンとは何でしょうか?

堀内一言で言うと、今、自分にとってドローンは生活の一部です。お金を稼いでいるのもドローンだし、趣味で友達と遊びに行くときも絶対ドローンを持っていきます。もう、アイデンティティーになっています(笑)。

株式会社FLIGHTSの女性パイロット 堀内亜弥氏

田口その響きはとても新鮮です。峠下さんは?

峠下・・・・。(かなり考える)
ドローンをグライダーに置き換えると、グライダーのときは航空部のみんな同じだったと思うのですが、単純に好きで、仲間と集まるときの言い訳だったのですよ。

田口「グライダーやるから集まろう!」っていう理由があれば、集まりやすいってことですよね?

峠下そうですね。ドローンも一緒で、会社を作ってから、村田(FLIGHTSのパイロット)が入ってきて、そのあと堀内が入ってきて、どんどんドローンが好きな人が増えていきました。今では、ドローンを飛ばさないエンジニアもHP制作を通してとてもドローンに詳しくなっています。事務の方も操縦するわけではないのですが、ドローンが好きになっていて。

田口ドローンを中心に人が集まっている?

峠下そうですね。僕に集まってくるわけじゃなくて、これやりたいね!っていう、やりたいことでみんな集まってきている。むしろ、ドローンを中心に人が集まっている。僕にとっては、ドローンは、人が集まるときの言い訳ですかね。

株式会社FLIGHTS 代表取締役社長の峠下氏(手前)、パイロットの堀内氏(奥)

まとめ

峠下氏の、世の中やクライアントが求めているものを提供しようとする、熱い姿勢がFLIGHTS のサービスを変えていくのだと実感したインタビューだった。
峠下氏と堀内氏の二人が熱中しているこの“ドローン”を使って繰り広げられる、FLIGHTSの今後の事業展開が楽しみだ。

インタビュアー紹介
田口 厚
インタビュアー:田口厚株式会社 Dron é motion(ドローンエモーション)代表取締役
1998年〜IT教育関連NPOを⽴上げ、年間60回以上の⼩学校現場における「総合的な学習」の創造的な学習⽀援や、美術館・科学館などにてワークショップを開催。その後Web制作会社勤務を経て中⼩企業のWeb制作・コン サルティングを主事業に独⽴。
2016年5⽉株式会社Dron é motionを設⽴、IT・Web事業のノウハウを生かしながら空撮動画制作・活⽤⽀援を中⼼に、ドローンの活⽤をテーマにした講習などの企画・ドローンスクール講師、Web メディア原稿執筆などを⾏う。「Drone Movie Contests 2016」 ファイナリスト。
http://www.dron-e-motion.co.jp/

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