【ドローンキーパーソンインタビューVol.10-1】谷+1。氏がドローン芸「マシュマロキャッチ」で脚光を浴びるまで

  • Vol.10は、ドローンを使ったネタを披露する「ドローン芸人」である谷+1。氏に4回にわたってお話を伺う
  • 1回目の今回は、ドローン芸以前の芸風や、ドローンとの出会いについて
  • 持ちネタである「ドローンでマシュマロキャッチ」の誕生秘話を公開

ドローンでマシュマロを飛ばして口でキャッチする「ドローン芸」で脚光を浴びる芸人、谷+1。(たにぷらすわん)氏をごご存じだろうか?マシュマロキャッチの動画を紹介しよう。

バラエティ番組に出演するほか、最近ではドローンレースで上位入賞するなど、ドローン芸人という枠を超えてマルチな活躍を見せている。そんな谷+1。氏に、ドローンとの出会いからドローンレースの魅力など、今回から4回にわたってお話をお伺いする。

田口今では谷さんといえばドローン芸ですが、もちろん最初からドローン芸をやっていたわけではないですよね。

谷+1。氏僕は芸歴が14年あるのですが、全然売れなくて、非常につらい日々を過ごしていました。ネタって発明品と一緒で、誰もやっていないことをやることが必要なんです。これまでオリジナルのネタをたくさん披露してきましたが、なかなかウケなくて苦戦していました。その中で、ドローンに出会いました。

ドローン芸人 谷+1。氏

ドローン芸人 谷+1。氏

田口ドローン芸を始める前はどのようなネタをやっていたのですか?

谷+1。氏一人コント、あるあるネタやリズムネタなど、いろいろなネタをやっていました。でも全然うまくいかなくて…最後に自分の好きなことをやってダメだったら諦めよう、と踏ん切りがついたんですよね。そこで始めたのが、バギーのラジコンを使って猿回しみたいなことをするネタです。僕がハッピを着て、バギーのラジコンにひもをつけて、それを猿回しをしているように自分で操作するんです。ジャンプさせたり、くす玉を割らせたり、綱渡りをさせたり。それが結構好評だったんですよ。

田口その頃から、結構マニアックなネタで攻めていたのですね。でも、なぜバギーのラジコンネタをやめてしまったのですか?

谷+1。氏お客さまアンケートの中に、バギーが見えにくいという声があったからです。後ろのほうの客席からだと、舞台上の低い位置を動くバギーが見えないんですね。いくら評判が良くても、見てもらえない芸はダメだ…と思ってやめました。
次はどうしようかな?と悩んでいるときに、Parrot社の「AR.Drone 2.0」を見つけたんですよね。もともと新しいものやガジェットが大好きだったので、すぐに興味を持ちました。バギーのラジコンの代わりにドローンを空中に浮かせて芸をしよう!と思って、AR.Droneを芸に取り入れたんです。

谷+1。氏愛用のParrot社 AR.Drone 2.0。水色の羽根が特徴

谷+1。氏愛用のParrot社 AR.Drone 2.0。水色の羽根が特徴

田口谷さんもAR.Droneですか!このインタビューに出ていただいた方が、衝撃を受けたドローンとして口をそろえて挙げる機種です。ドローンを取り入れてみて、お客さんの反応はどうでしたか?

谷+1。氏ドローン芸をやったら、お客さんが前のめりになって面白がってくれる感覚がすごかったのを覚えています。反応が良かったのでドローンで一芸を持ちたいと思っていろいろと思案したのですが、なかなかいいものが思い浮かばなくて悩んでいたんです。それがあるとき、ネタを書いたメモ帳を丸めてAR.Droneに乗せて、宙返り(フリック)させてみたら、丸めたメモ帳が飛んでいった。それを見たときに「これだ!」と思い立ちました。

田口それが、ドローンでマシュマロキャッチする芸が誕生したきっかけですか?

谷+1。氏そうです。そのころ、ちょうど事務所のライブで1分ネタが必要だったので、長さもちょうど良かったんですよね。そのライブでマシュマロキャッチをやったところ、僕が芸人をやっていて今まで感じたことがないくらいの歓声が起こったんですよ!

田口ドローンを生で見るのはそれが初めてっていうお客さんもいたでしょうね。

谷+1。氏マシュマロキャッチをやり始めたころは、まだドローンという名前が知られていなくて「ラジコンヘリを使ってマシュマロキャッチ」という題名で紹介されることもありました。だんだんドローンという名称が世の中に浸透していって、2014年の暮れあたりに「ドローンを使ってマシュマロキャッチ」と紹介されるようになりました。ドローンという名称が世の中に伝わる瞬間をリアルタイムで感じながら、芸をしていましたね。

田口十数年の苦労の時期を経て、勢いに乗った瞬間ですね。

谷+1。氏そうだったのですが、そんな中、2015年の春に首相官邸にドローンが墜落する事件が起きました。そのときには仕事がいくつもなくなって、ドローン芸をやるのも自粛していました。でも、放送作家さんから「お前が事件を起こしたわけじゃないんだから、自粛なんてするな」と言われて、「やろう!」と思い直してドローン芸を再開したんです。

まとめ

首相官邸へのドローン墜落は、ドローンに対する世間のイメージがネガティブに傾いた事件だった。そんな中で、谷+1。氏の活動はお茶の間におけるドローンのイメージ回復に貢献していたのかもしれない。次回は、谷+1。氏の相棒こと、Parrot社のドローンとの出会いについてお話を伺っていく。掲載は4月12日を予定。お楽しみに!

 

インタビュアー紹介
田口 厚
インタビュアー:田口厚株式会社 Dron é motion(ドローンエモーション)代表取締役
1998年〜IT教育関連NPOを⽴上げ、年間60回以上の⼩学校現場における「総合的な学習」の創造的な学習⽀援や、美術館・科学館などにてワークショップを開催。その後Web制作会社勤務を経て中⼩企業のWeb制作・コン サルティングを主事業に独⽴。
2016年5⽉株式会社Dron é motionを設⽴、IT・Web事業のノウハウを生かしながら空撮動画制作・活⽤⽀援を中⼼に、ドローンの活⽤をテーマにした講習などの企画・ドローンスクール講師、Web メディア原稿執筆などを⾏う。「Drone Movie Contests 2016」 ファイナリスト。
http://www.dron-e-motion.co.jp/

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