【ドローンキーパーソンインタビューVol.8-1】趣味で撮影した映像がコンテスト準グランプリに。そこから起業へ | DRONE OWNERS ドローンの楽しさを伝えるメディア

【ドローンキーパーソンインタビューVol.8-1】趣味で撮影した映像がコンテスト準グランプリに。そこから起業へ

  • 日付2017.02.08
  • Vol.8-1は、株式会社クリエイティブホープ 代表取締役会長 大前創希氏にお話を伺う
  • 初回は、Webコンサルティングを手がけていた大前氏がドローン空撮に興味を持った経緯を伺う
  • 趣味で撮影した広島県のドローン空撮映像がコンテストで準ブランプリを受賞したことから、事業が本格化

ドローン業界に少し変わった人物がいる。IT企業を経営しながらドローン関連企業へ投資を行い、投資先の企業において自らドローンパイロットとして映像制作も行っている大前創希氏である。何を隠そう、投資先は筆者が代表取締役を務める会社「株式会社Dron é motion(以下ドローンエモーション)」である。

大前氏は、自治体のドローン活用についてメディアやシンポジウムなどで数多く情報発信するほか、ドローン空撮コンテストで準グランプリを受賞するなど、ドローン活用の識者としてだけでなく、実務者としても活躍している。
今回から4回に渡り、大前氏にドローン空撮の可能性や、空撮と編集のテクニックについてお話を伺う。

IT企業経営者にしてドローンパイロット、そしてドローン関連企業の投資家

【田口】では、まず大前さんがもともと取り組まれている事業についてお聞かせください。

Webコンサルティングをメイン事業とした株式会社クリエイティブホープを13年間経営しており、Webの活用に関する戦略やマーケティングなど、お客さまの課題を総合的に解決していく提案をしています。最近では「新規事業を立ち上げたいけど、どうすればいいかわからない」というお客さまのお手伝いもしていますので、事業戦略コンサルティングという位置づけも大きくなってきているのかなと思います。

株式会社クリエイティブホープ 代表取締役会長 大前創希氏

株式会社クリエイティブホープ 代表取締役会長 大前創希氏

【田口】なるほど。そういった事業はドローンと関連が薄いように思います。何かきっかけがあったのでしょうか?

最初は仕事ではなく、AR DRONE2.0が発売になったときに、フォルムデザインがカッコよかったということと、ほかのラジコンと比べて圧倒的に性能が優れているというニュースを見て買ってみたいと思ったのがきっかけです。

Parrot AR DRONE2.0

Parrot AR DRONE2.0

Parrot AR DRONE2.0

【田口】おお、AR DRONE2.0ですか!「ドローン」という言葉を、一般的に認知させるきっかけとなった機体ですね。

そうですね。それから、ちょうどその頃リリースされた「OK Go」という海外アーティストのミュージックビデオに衝撃を受けました。

OK Go 『I Won’t Let You Down 』Official Video

 

このミュージックビデオは、ノーカットかつ、ドローンが雲の上まで飛んで行くという衝撃的なエンディングでした。クリエイティブホープの創業前や創業後、私は映像編集やスチールの撮影監督みたいな仕事もしていました。その中で、をどのように作ったらいいのかということをある程度学んでいました。この映像を見たときに、ついにこんな映像を作れる時代になったのだと衝撃を受けたんです。ゾクゾクして「自分で撮った素材で映像を作りたい」という欲求に駆られましたね。

【田口】そこから、趣味も含めたドローン事業がスタートしたんですね。

周りにも同じ衝動に駆られた人たちがいたので、いっしょにスキー場に行ってお互いのテクニックの見せ合いをしたこともありました。プロ用の大きな機体を持ってくる人もいましたね。そういったことをしている中で、ドローンが持つ映像への可能性をより強く感じるようになりました。

【田口】どんな可能性を感じるようになったのですか?

以前、仕事でヘリの空撮映像を活用したプロモーションビデオを制作したことがあったのですが、最低限のクオリティは担保したものの、もっとこうしたかった…という心残りがありました。ですが、費用もかなりかかるものですので、諦めざるを得なかった。しかしドローンなら、もっと自分の求める映像を追求できるのではないかと思うようになりました。

【田口】ヘリの空撮に比べてコストは格段に低く抑えられますし、自分で操縦・撮影できる分、表現の幅が広がりますよね。

そうなんです。それを確信したのは広島県竹原市の地域紹介映像を制作したときですね。最初は趣味のつもりで、竹原市の友人と撮影して回った映像を竹原市に無償で提供したのですが、その映像が昨年開催された日本初のドローン空撮コンテスト「Drone Movie Contests 2016」で準グランプリを受賞したのです。

ドローンムービーコンテスト準グランプリ作品「TAKEHARA」

Drone Movie Contests 2016 準グランプリ受賞作品「TAKEHARA」
https://droneowners.jp/movie/700.html

それがきっかけになってドローン空撮関連のお仕事をいただいたり、各地で講演させていただいたりという今の状況につながっています。

Drone Movie Contests 2016の受賞作品と、2017の開催概要はこちらから

まとめ

今回は大前氏がドローンに目覚めた経緯を伺った。趣味で制作した映像がコンテストで一気に注目を浴びて、映像が仕事になっていった…という一つの成功パターンは、これからドローン空撮を仕事にしたいと思っている方の参考になるのではないだろうか。

次回は、ドローンエモーションの二つの事業「空撮」「パイロット育成」についてや、大前氏が描く地方の魅力の再発見「ドローン×地方創生」について詳しくお話を伺う。掲載は2月15日(水)を予定。お楽しみに!

 

インタビュアー紹介
田口 厚
インタビュアー:田口厚株式会社 Dron é motion(ドローンエモーション)代表取締役
1998年〜IT教育関連NPOを⽴上げ、年間60回以上の⼩学校現場における「総合的な学習」の創造的な学習⽀援や、美術館・科学館などにてワークショップを開催。その後Web制作会社勤務を経て中⼩企業のWeb制作・コン サルティングを主事業に独⽴。
2016年5⽉株式会社Dron é motionを設⽴、IT・Web事業のノウハウを生かしながら空撮動画制作・活⽤⽀援を中⼼に、ドローンの活⽤をテーマにした講習などの企画・ドローンスクール講師、Web メディア原稿執筆などを⾏う。「Drone Movie Contests 2016」 ファイナリスト。
http://www.dron-e-motion.co.jp/

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